2006年6月21日(水曜日)

スロコラム5

本日はバルテックの新筐体パチスロ『じゃりン子チエ』が発表されました。これまでのバルテック代々の筐体の中では一番のデキではないでしょうか。液晶は7インチと大型化から一歩引いたサイズなのですが、デザインや操作性はかなり向上しているように思えます。出玉の違うBB2種類とRB2種類の計4種のボーナスを搭載し、うち3種類はRTに突入するタイプ。5号機全般に言えることですが、どういった形をとってもある程度遊べるスペックにはなりそうです。

さて、前回のエントリーでは日工組の質問状について書いたのですが、早速警察庁から回答が出ていたようです。

結果は『問題なし』。

うーむ・・・。保通協の型式試験をパスしたものは5号機基準だという事ですね。解釈も踏まえてOKとされたのですから、これからボンバーマンタイプはどんどん増えそうです。
結局この手の問題は、警察庁のメンツにも関わることでもありますし、結果は日工組メーカーが『いい子ぶりっ子して恥をかいた』という感じで終了しました。

5号機においては、まだまだ規則の解釈についての質問が警察庁に出されています。この中で特に多いのが新たなスペックやゲーム性を探る内容の質問です。
しかし、日電協加盟メーカーは質問状を出す前に、一度日電協内でその質問を出すか出さないかの審査のようなものがあり、メーカー単独で勝手に質問を出す事は出来ません。
これは裏を返せば、斬新なアイデアで新たな可能性を持つスペックでも、そのアイデアを実現させる為の前段階の質問状の内容が日電協メーカーに知れ渡る事になってしまいます。このあたりは日電協非加盟メーカーに分があるような感じですね。

そういえば以前の記事で「5号機でも連チャンさせる事は可能」みたいなことを書きました。
今更ながらこの連チャンシステムの種明かしを簡単に説明するとこうなります。
『通常ゲームは高確率でボーナスを抽選』
『ボーナスはコインが増えるボーナスと減るボーナスの二種類』
逆転の発想ですね。BB中はコインを減らす通常ゲームという訳です。5号機は獲得枚数がボーナスの終了条件になっていますので、例えば300枚の終了条件をもった減るボーナス(シフト確率が低く、小役確率は殆どあがらない)に入賞させれば、例えば10分の1の10枚役のみで獲得させていくとすると、300枚獲得するまでに300回転も必要としてしまいます。この減るボーナスが終了すると通常ゲームになる為、そこでは高確率(例えば15分の1とか)で抽選される『増えるボーナス』か『減るボーナス』を待つわけです。この二種類の確率の比率をうまく設定すれば、15分の1でボーナス(そのうち70%が増えるボーナス)を引き続けるような連続した波を演出することが出来ます。課題は減るボーナスに入賞した場合の即ヤメ対策ですが、これはRTに突入させたりシフト確率に設定差を設けるなどになるでしょうね。

しかし、この案は保通協の型式試験の段階で不適合になったようです。どのメーカーが出したのかはわかりません。うちで出さなくて良かったかも。
不適合理由を簡単に説明すると「役物連続作動装置なのに連続して作動してない」とか「役物遊技中の期待値(コインの増える割合)が通常遊技の期待値より増加してないのはおかしい」というものでした。
実際規則には「連続とは、どれくらいの確率なら連続というのか」とか「役物遊技中の期待値は微増でもOK」とかは書いてませんので、これは警察庁が新しく出した基準と言えます。

こういうものは、前もって質問状を出しておけば無駄な不適合を出さずに済みますが、質問の内容が広まり、このアイデアが他メーカーに漏れる事を嫌って、あえて質問状を出さずに持ち込むという事例は良くある事です。万が一でも適合すれば5号機販売のイニシアチブを取れますし、先にやったもの勝ちですからね。ボンバーマンもある意味そういった冒険的意味合いで適合したものと言えるでしょう。しかし、あまりにもやりすぎて不適合ばかり受けていると警察庁から目をつけられてしまうという難点もあります。結局はカケヒキも重要というところでしょうね。


パチスロ > バルテック > じゃりン子チエ

2006年6月13日(火曜日)

日工組の狙い

皆様ご無沙汰しておりました。死んではいないので、またスロ関係の話題を徐々にエントリーしていきます。

さて、みなし機撤去期限も迫る中、警察庁や業界内部では遊技機の低射幸化に向けて、色々な動きが出てきています。

まず、ホールにおいては一部で広まりつつある1円パチンコ10円スロットコーナーなど。現状のゲーム性やスペックを維持しつつ、ホール側の営業方針により射幸性を下げていく方向。
これはかなり歓迎すべき動きだと思います。今の時代時間つぶし感覚でパチンコ屋に行けませんものねぇー。少なくとも3万円くらいはないと気軽にパチンコすら出来ない状況は異常だと思います。ハイリスクハイリターンなものばかりですと、結局ユーザーの遊技感覚は薄れ、負けが続くと財布も気分的にも疲弊していきます。やはりターゲットを一律に絞るのではなく、幅広い顧客層を受け入れられる体制作りは大事だと思います。ま、目先の利益だけではなく、将来を見据えた長い期間で考えれば、決してマイナスになるとは思えません。この辺の私の見解は警察庁とも一致する部分です。

二つ目は日工組と日電協の対立の構図が浮き彫りになってきた事。
これは元々組合同士の連携がよく、警察庁の意向を出来るだけ配慮してきた日工組と、新規参入メーカーの増加や、売り上げ至上主義の浸透により、組合の本来の目的や機能が有名無実なものとなってしまっている日電協メーカーの温度差が顕著に現われた事例です。

シミュレーション試験の導入により、射幸性の牙を抜かれた感のある5号機ですが、短時間の瞬発力は一律にそがれても、法の解釈基準を逆手にとり、シミュレーション試験の機械割よりも実際の出玉率を高められる方法があるのは、皆さんもご存知だと思われます。

その代表格であるのが『ボンバーマンビクトリー』です。シミュレーション試験上ではRTパンク図柄(チェリー役)は確実に『取った』とされRTは終わってしまいます。しかし、実際のチェリーは三種類あり、そのうちどれが成立しているかはわからないので、プレイヤーはナビにより入賞を回避する事が出来ます。これがシミュレーション試験の出玉率より実際の出玉率が多いという逆転現象を引き起こし、本来『射幸性=大きな差玉』を抑える事を目的とした新規則の目的を根本から覆す布石になりえます。

この『ボンバーマンビクトリー』のシステムに対し、日工組から警察庁に質問状が出されました。ぶっちゃけて言えば、『こんな解釈でのスペックはアリなの』と言う質問です。警察庁も適合したものに対しての質問であるので、慎重に判断を下すのでしょうが、もし警察庁が『NG』という答えが出せば、検定取り消し処分も十分ありえます。日電協メーカーにすれば、課題の射幸性の向上に望みを繋ぐシステムの適合であっただけに、これは相当なダメージです。なぁなぁにしておきたい部分に対し、はっきりと白黒を出させるような質問ですから、この日工組質問状を迷惑この上ないものだと思っているパチスロメーカーが多数あるでしょうね。ちなみに『キューティーハニー』の自動停止で回避出来るRTパンク図柄に対しての質問も同時に出されていました。警察庁の対応が非常に気になるところですね。

射幸性に対する自主規制という枠組みで捉えれば、やはり日工組メーカーの足並みは揃っています。事実上パチンコでは射幸性に対する規制が緩和されたのに、最近では射幸性の低いパチンコ機の開発、発表が頻繁に行われています。いわゆる「ハネデジ」「普通機」などがそうです。これらは低投資で長い時間遊べるパチンコですね。

日工組メーカーがパチスロ業界に参入する動きは、これからどんどん増えていきます。5号機時代を向かえ、警察庁の意向を業界内に徹底させる事で、今もって射幸性追求型の日電協メーカーを縛り、パチスロ業界においても日工組の一時代を築こうという思惑があるのかも知れませんね。


パチスロ

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